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Section 06
紳士靴のサイズの選び方
せっかくお気に入りのデザインの靴を買ったのに、痛くて履けないとか、足に合わなくて結局靴箱に眠ったままになっているとか、そういう経験をみなさんもしたことはないでしょうか?
また、痛いのを我慢して履き続けると、外反母趾などの足の障害へと進行してしまうことがあります。
さらには、足元の健康が身体全体の健康にまで影響を及ぼすこともあります。靴選び、サイズ選びは思った以上に奥深いものです。
ここでは、まずショップに靴を買いに出かける際の注意事項をいくつかあげたいと思います。
- 自分が持っている靴の中で1番フィットしている靴を履いていく
そうすれば、プロのスタッフであれば、その靴からいろいろな情報を引き出し、お店の中で最良の靴を出してくれます。
- 足が一番大きくなるのはいつか知っておく
俗に「足は夕方にかけてむくんでくるので、靴選びは夕方に」と、言われがちですが、妄信は禁物です。
足のむくみは人それぞれで、個人差があります。例えば、冷え性の方は、朝、目覚めるときが一番むくみます。
大事なのは1日のうち、足が1番大きくなるのがいつなのかをご自分で知っておくことです。
- 買いたい靴に合わせる靴下を履いていく、もしくは持参していく
靴下の厚みや、素材感は意外とあなどれません。それ次第では、フィット感がハーフサイズくらいは変わってしまいます。
いかがでしょうか?
少なくとも、以上のことをふまえた上で、靴選びを楽しみたいものですね。次に、サイズ選びの際にチェックしておきたいポイントを5つあげたいと思います。
- 1.つま先に程よく余裕があるか確認する
つま先の余裕を「捨て寸」と呼びます。歩く時の体重移動によって足が前に動く際のつま先のスペースを確保します。
- 2.羽根の開きを確認する
例えば、内羽根の場合、紐を締めた時に羽根先が5ミリ程度開くのが正しいフィッティングです。
履き込んで、革が馴染んでくると丁度良い閉じ具合になります。- 3.アーチラインがフィットしているかどうか確認する
足の土踏まずと、靴の土踏まず部分、つまりアーチラインがあっている靴を選びましょう。ここが大きくずれていると、足が疲れやすくなります。
- 4.トップラインがくるぶしにあたっていないか、確認する
トップライン(履き口)の外側がくるぶしに食い込むと、かなりの苦痛を伴います。
- 5.カカトが浮かないか確認する
足を蹴り出す際に、カカト部分が抜けないことを確かめます。
最後に、靴のサイズ表示はあくまで目安程度にとどめてください。
同じサイズでも各ブランド、メーカーによってフィッティングはまちまちです。
ロングノーズだったり、またはウィズが違っても、ハーフサイズは簡単に変わります。
ですので、試し履きをする際は、上下3サイズは履き比べるようにしましょう。
また、靴はご自分が思っているより、タイトフィットで選ぶのが良いと思います。良い靴は履きこむほどに革が馴染み、より丁度良くフィットするようになるからです。
以上のことをふまえ、みなさんも失敗しない靴選びをマスターしましょう。